コイルの性能を把握するために実験しました。
純正コイル流用についてのアドバイスです、自分流に説明
分を書いたので間違ってることあれば教えてくださいね!
純正コイルは装着する車種に合った性能に設計されてます、とくに
ECUからの点火信号などは使うコイルに合った信号になってます
34年以上使い古したコイルが新品になることや、ついでに新品バッ
チョクハーネスに交換効果やパワトラが一新されることもありポン付
けでも体感出来ます、しかし最新のコイルは大容量になってます点
火ドエル時間を変更することで本当の力を発揮します。
簡単に電気を水に例えて説明します。
右のコップから、左の大きなコップに変
更することで沢山電気を貯えられます。
ECU信号の点火ドエル時間は
コップに水が注がれる時間です
どんなにコップを大きくしてもAの状態で一気に開
放しても火花は大きくなりません、当然Dの状態ま
で注いでから開放する方が火花は強いです。
なのでコップを大きくした分、水を注ぐ時間を長
くしないと絶対的な効果が無いです、ドエル時
間を長くすることで、いっぱいまで水を注げます。
もしドエル時間が変更できない場合は注ぐ勢い
を増やす!すなわち電圧12Vを24Vすると点火
ドエル変更なしでも大きなコップに水がいっぱ
いに溜ります。
入力電圧を24Vにすることはあり得ないの
で今回は長く注ぐに関して考えていきます。
グリッド製品の、このコイルベンチマーカーで各コイルのコップの容量を数値で見ることができます。
コップの容量を超えて注ぐ(ドエルを長くしすぎ)と当然溢れます、この状態が
コイルでは飽和状態と言いショート状態なので異常発熱し銅線が焼き切れます。
では有名車種の純正コイルの容量を12Vで計測しました。
32GT−Rです!
ADTがコップの容量です、3.72ms秒でコップから水が溢れるので
32純正ECUは3.72以下のドエル時間がプログラムされてます。
注意!入力電圧12Vの時です。
昔の純正流用強化コイルでは定番だったS14コイルです!
かなり強烈でコップの容量は4.52ms秒間も水を注いでいっぱいになります!
注意!入力電圧12Vの時です。
流用の大様の35GT−R用コイルです!
S14より少し上の4.74でした!
注意!入力電圧12Vの時です。
最後に純正最強と言われるADバン天
然ガス自動車用のガスコイルです。
(リーンバーンコイル)
左ガスコイルと右35コイルの断面図です、普通のコイルは
ヘッドにコイルが巻かれてるので容量にも限界があります
が、ガスコイルは構造が違い筒の中に理想的な形状で最
大にコイルが巻かれてます、通常よりヘッドの大きい35コ
イルの4倍の巻き数があり性能も別格です。
ガスコイルは銅線の巻き数に余裕があるので火花UPして10年
使っても問題無いコイルの作りです、他の巻き数の少ないコイ
ルに入力電圧だけ上げたり無理な点火ドエルを入れたりする
と短命になります、ストリートで強力な火花で長く乗るなら容量
が別格のガスコイルをお薦めします。
なんと水を7.08ms秒も注いでコップいっぱいになる容量を備えてます!
注意!入力電圧12Vの時です。
悪い例で言うと大きなコップ7.08のガスコイルに、32純正ECUデーターの3.72ms秒しか水を注がな
かったら、コップ半分ぐらいしか水か溜まりません、その半分の水を一気に開放するだけなので、大きな
ガスコイルでも32コイルの性能から変わりません、ガスコイルは7.08まで水を溜めて開放しないと意味
がありません、実際はマージン見て限界の7.08より少し小さめの数値になります。
上記のコイルベンチマーカー計測は入力電圧12Vでの数値です、実際13.5V
〜14.2Vボルト使用するとドエルは上記より少し小さい数値が表示されます。
上画像のコイルは日産純正品のリーンバーンコイ
ル(通称ガスコイル)で日立の刻印が入ってます。
日産純正品番
新品番は22448−4M50A 旧品番は22448
−4M500 ですが税別17800円もして高価です。
安くてさらに強力なリーンバーンコイル(ガスコイル)を見つけました!
日産品番 22448−4M500の代換え品で、
日立から売られてるコイルです、日立品番は
U08001−COILです。
日産純正同等品か計測しました、グリッド
のコイルベンチ本当に便利ですね!
日産純正品を遥かに上回ってました!、流石本家本元ですね、確か
スパークプラグのNGKも本家本元品の方が性能が上だったし・・・・
注意!入力電圧12Vの時です。
スッゲ〜強力〜!
日産純正のガスコイルは1個12800円もしますが製造元の日立の
代替品は半値ぐらいで性能は日産純正より上です、アマゾンで買っ
てください。
日立ガスコイル品番は U08001-COILになります。
品番でも検索してみてください。
注意! 必ず日立製を買ってください、1本3千円ぐらいの同等品は海外製で日
産純正品より性能が下回りますしチューンドエンジンに使用すると失火します。
あと豆知識ですが、ドエル時間を長くしすぎると点火が同
じだけ遅れると思われがちですが、そんなに遅れません!
ドエルを仮に5ms秒も長くして20度で点火する場合、20度より5ms秒手前で
電気の充電を始めるので20度ちょうどで点火します、でも実際は火花が大きく
なる為、若干長くスパークするので少し点火を進角するとバランスが取れて、さ
らに馬力UP出来ます。
それが下の書物に書かれてました。
注意!
初めにコイルの仕組みを超簡単説明!
コイルに電気を流しても点火はしません、コイルに電気を流して流すのを
ストップした時に起電流が起き初めてスパークします、0Vでスパークです。
それとドエルを長く設定したら次の点火に重なるとも思われがちですが、これもありえません
1msは0.001秒のことです、高回転8000回転では1秒間にクランクは133回転も回ってます
0.001秒だと0.13回転回り
0.13回転は360度中で約47度です。
360度÷47度で約7.7
と言うことは次の点火に重なるまで7.7倍も長く点火する必要があるので8000回転ピス
トンスピード23m/秒の領域で7.7msなんか入力することないので絶対重なりませんよ!
しかもクランク2回転に1回の爆発なので倍の15.4ms秒で次の点火に重なります!
8000回転の点火ドエルに15.4msを入力すると次の点火に重
なります、ありえない数値なので絶対重なることはないですよ。
流用するコイルの性能を把握してECUのドエル時間を合わせると膨大な火花を安全にスパーク出来
て、寿命も純正並みの10万キロ以上使えます、是非ドエル時間変更で本当の力を体感してください!
需要が一番多いVプロでドエルを説明します。6000は6msのことです、安全マ
ージン取り過ぎた仮のデーターなので実際はもっとドエル時間は長く出来ます。
入力電圧変化でもドエルが変わってきます
ガスコイルは街乗り領域のドエル時間をR32純正コイルドエルの1.6倍以上で
点火出来るコイルです、水が溢れない領域で使えば日産純正なので10年10万
キロ以上持つガスコイルです!
僕が勝手に作ったRB用ガスコイルデーターです、参考レベ
ルで見てくださいね、ショップさんでさらに煮詰めてください。
実際ウチの32に入れてるガスコイルドエルデーターです。
高回転になればドエルは短くなるのが普通です、あと低回転がやけに数値が大
きいのは、セルを回した瞬間は電圧が10Vまでドロップするので差し引きすると
実際は大きくありません。
注意!社外品の電圧UP装置などは使わないでくださ
い、14.5V以下で可動する為のドエルデーターです。
これは35コイル流用の時のデーターです、僕が勝手に作ったデーターなので参考程
度にしてくださいね!、まだまだドエルに余裕あるのでショップさんで煮詰めてください!
実際ウチの34に入れてる35コイルドエルデーターです。
注意!社外品の電圧UP装置などは使わないでくださ
い、14.2V以下で可動する為のドエルデーターです。
パワーFCでも点火ドエル変更でき大幅パワーUP出来ます!
上記の32GT−Rアペックス基本データー角度をドエルに換算すると
10000回転で1.783msec
8000回転で1.791msec
4000回転で1.916msec
2000回転で2.085msec
1000回転で2.500msec
400回転で4.168msec
になります
では計算式は下記になります。
点火ドエルですが、パワーFCもVプロの様にドエル(コイルの充電時間)は回転ごとに設定できます。
パワーFCの場合はドエルは角度で表してます、この意味を解説しますが
僕なりの説明なので解りづらいかもしれませんが読んでみてくださいね。
例えばパワーFCの上画像で2000回転で点火コイル充電時間は25度です、これは点
火する25度前から充電スタートする意味です、この25度がドエル時間の相当します。
この25度をドエルに換算するにはクランク1周は360度で、その中の25度がドエル時間になります、でも同
じ25度でも2000回転の回転スピードより1万回転の回転スピードの方が速いので同じ25度でもドエルは
回転が上がるに連れて短くなってしまいます。
ではパワーFCで2000回転ではドエルは何msec?の計算をいたします。
エンジン回転数が2000回転の時は、1秒間に2000回転÷60秒で33.333回転回ってます
では1msecでは何回転回ってるかと言うと1msec秒は1/1000秒なので
33.333回転÷1000で0.0333回転
2000回転の回転スピードでは1msec秒でクランクが0.0333回転回ってます
1回転の内の0.0333回転の、回転角度を出すには360×0.0333で11.988度です。
2000回転の回転スピードでは1msecで11.999度動いてます
画像のパワーFCの2000回転の角度は25度と書いてるので
25÷11.999で2.083
なので2000回転で25度の意味は、ドエルに換算すると2.083msecのことなんですよ。
RB26用35コイル流用データー
パワーFCで35コイルの性能を発揮する通電角度です、まだまだ飽和するまで余裕
あるので参考レベルでみてください、さらにショップさんで詰めてもらってくださいね。
上記の角度をドエルに換算すると
10000回転で3.0msec
8000回転で3.5msec
4000回転で3.6msec
2000回転で3.65msec
1000回転で3.7msec
400回転で5msec
のことなのでまだ余裕あります。
とりあいず上記のデーターで激変します。
注意!社外品の電圧UP装置などは使わないでくださ
い、14.2V以下で可動する為のドエルデーターです。
スカイラインGT-Rとシルビアのガスコイル参考データーも公表します。
TD06-20GタービンのSRと
GT3240タービンのRBガスコイルデーター
パワーFCでガスコイルの性能を発揮する通電角度です、まだまだ飽和するまで余裕
あるので参考レベルでみてください、さらにショップさんで詰めてもらってくださいね。
上記の角度をドエルに換算すると
10000回転で3.3msec
8000回転で3.5msec
4000回転で4.3msec
2000回転で4.7msec
1000回転で5.0msec
400回転で7.0msec
のことなのでまだ余裕あります。
注意!社外品の電圧UP装置などは使わないでくださ
い、14.2V以下で可動する為のドエルデーターです。
上記のデーターで失火は全く無くレブまで一気に回りました、完全燃焼
で薄くなったAFを適正値にすると低速トルクも鬼トルクに変化します。
2023.10.10
コンピューターセッティングですがスカイライ
ン純正コンピューターのままセッティング無
しでも走れます補修部品として使うならポン
付けで構いません、パワトラレスやコイルと
バッチョクハーネスが新しくなるので30年前
の電装系よりは効率が良くなります。
本当の35コイルのパワーを実感するには
コンピューターの点火ドエルタイムを増や
す必要があります。
35GT-R用の日産純正コイルをスカイライン
に流用した時の基本になる安全な点火ドエ
ルタイムを公表します
拡大
赤字のドエルタイムは小さすぎもしなく大き
すぎでもないので、この数値で様子見てか
ら上げていってください。
この控えめなデーターを開発車両のJT34に
入力してエンジン慣らし1000キロと9000回転
まで回したり、ブースト1.9でも失火が発生し
なくてコイルもパンクしてないのを確認済み
です。
4000回転から踏み8000回転付近はAF10.9、
9000回転付近はAF10.7の濃い目でも失火無
しです。
4速動画 クリック
この安全な基本データーを決めた理由
ですがコイルベンチテスターで12V時に
32GT-Rコイルの最大ドエルタイムは計測して3.72msです。
35GT-Rコイルの最大ドエルタイムは計測して4.75msです。
簡単に言うと約1msの差が性能差です。
そして
これがスカイラインGT-Rの純正コイ
ルでの基本ドエルデーターです。
拡大
次に
スカイラインGT-Rの基本データーに性能差の
1msを単純にプラスしたのがこのデーターです。
拡大
100%コイルの性能を引き出せてない数値
ですが、これだけ走れればストリートでは十
分かもしれません、10年ぐらい壊れないが
優先のデーターです。
ブースト1.5以上かける場合はNGKレーシン
グプラグ赤箱8番の1本4000円する上記の
プラグを使って下さい、チューニングエンジ
ンには1番失火が起きないので安心して使
えます。
2023.10.18
サーキットでゼロヨン風のテスト加速です。
1速から4速までのシフトアップ動画 クリック
ブースト1.8で失火無しです。
5速1500回転から6000回転までベタ踏みテス
トしたら3300回転でブースト1.7も掛かって低
回転での失火も無くスムーズに立ち上がり
ます。
今回の点火ドエルタイムです多分8
割がたの性能しか使ってません。
拡大