2020.8.15



最新のインプレッサ&フォレスターのリアにV36の350パイローターとSTIブレ
ンボを取り付けるキットを作ります、オーナーと共同開発なのでナックルとキャ
リパーは用意してもらいました。




まず日産とスバルはドラム径が違うので
専用ドラムシュー製作が必要ですね。




PCDまで違ったのでPCD100で日産ローターを加工しました。




ハブ径も違うんですね、でも設計的には問題ないのでフォレスター用もラインナッ
プしますよ、リアが完成したらフロントV36の355ローター仕様も制作します、フォ
レスターに使えることは小変更でインプレッサなどにも対応出来るかもしれませ
ん!、今まで重いGT−Rでサーキットの過酷な使い方に対応出来るブレーキブラ
ケットのノウハウを活かしてスバルにも強力なブレーキシステムを開発しますね!






2020.9.11



35コイルアダプターのチタン仕様のせいで注文が殺到して在庫が全部無く
なり、さらに忙しくなりましたが開発も並行してやらないと進まないので再開
しました、よく見ると足同士が重なるまでよせても・・・・




パッドが、こんなにはみ出て、話になりません×(^o^;)×




やはり設計が複雑になる回転オフセット式で、足同士
がぶつからないこの位置で設計することにしました。




この位置ならパッドがはみ出ませんね。






2020.10.4



休日出勤して開発物を再開しました、ポリカー材で位置関係
を出し決定しました、次はCADで精密に図面を書きますよ。






2020.10.13



簡単なCAD図面書いて、鉄板とカラーで位置決め試作を作りました。




完璧に位置関係が出ましたよ、注意!製品は
こんな2ピースのペラペラではありませんよ。




センターに微妙なズレが確認出来たので図面修正に入りました、
デスク上で書くのと現物を確認するのと両方で攻めていきます。




微修正して完璧な位置関係のキャド図面出来ましたよ、スペースに余裕が
あったのでGT−R用より厚みを持たせ強度は抜群です、次は製品をジュラ
ルミン40tブロックから総削り出しで作ります時間掛かってすみません。




並行してドラムシューの発注しました、V36ドラム径よりスバルはシューが
小型なので簡単に入りますがシューRの点でしか押さえないので坂道で
車がバックして行ったら大変なことになります、R径が同じドラムシューを
特注しますよ。






2020.10.18



開発がかなり遅れてるフォレスターのマシニングプログラムだけでも作ろう
と思い休日ですが進めました、まずCAD図形をDXFデーターに変換して。




パソコン上でGコードに変換しました、座標は盗
まれたら不味いので飛び飛びで消してますよ。




マシニングに送信するとこまでして上がりましたよ、来週は取材があ
るので仕事する時間が短くなるので少しでも仕事進めときますよ。






2020.10.24



今日はアブガスさんのメンテを少ししてから




フォレスターの続きをしました、マシニングプログラ
ムに間違いが無いか廃プラで試し削りします。




プラスチックは早送りで加工できるので直ぐに加工出来ます、工具選択と
か工具径補正とか工具長補正とか座標とも問題無かったので、次は製
品のジュラルミンの材料を発注して加工しますよ。

今日は土曜日なのでV32Rさんや副ちゃんも来たのでバタバタでしたよ。






2020.10.25



昨日は来客が多くて仕事が予定通り進まなかったので、日曜日です
が、半日仕事に出ました、まずNVCSの兵庫発送分を仕上げました。




そしてフォレスターのプラスチックのブラケットを装着して最終チェックしました。




位置関係もバッチリです。




ブレーキパッドの位置もバッチリでした。






2020.10.26



今日は量産の合間に日産ローターとスバルハブを
合わせる専用ハブリングをNC旋盤で作りました。




速攻で試作完成!




スバルハブにハメて




日産V36ローターを付けると、センターで装着可能になります。






2020.10.27



ドラムシューの張替が出来ました、スバル純正より厚めのシューを貼り、
172パイのRに研磨加工したスペシャルスバルドラムシューですよ、試作
なので単品で制作したのでコストがメチャクチャ掛かりました、次回はま
とめて加工しますよ。




スバル改ドラムシューを日産ドラムに合わせると全
面がフィットし坂道でバックすることはないですよ。






2020.10.29



ジュラルミンの材料は届いてますが量産品が忙しくて手付かず
です、あと少しで完成なのでやっぱ先に仕上げることにしましたよ。




バリバリ削り。




はい完成!高剛性ジュラルミンビレット品ですよ。




オーナーさんがスリットはストレート形状を
指定してきたので真っ直ぐで加工しました。




拘りでジャダー対策でV溝にし端部はクラック対策で跳ね
上げ処理してます、マシニングならではの加工ですよ。


奥のチタンゴールド色のがレースで使って実績ある34GT−R用ブラケット
です、それよりスバル用のブラケットの方が厚みも幅も格段に大きく強度
があり作りに自信あります、今回はオーナーに自走テストをお願いしますよ。




2020.11.25



無事に付いて走行出来て問題ないので発売開始しました!、キャリパー位置は
バネ下重心が下がる下側よりですが、リフトから下ろすとアライメント変化で、
もう少し上に移動します。




350パイ巨大リアローター&ビックキャリパーです!、純正車
高になった時にキャリパーの位置は、この位置になります。




巨大な車でも強烈に効きます、フロントは326パイ
なので急いでフロント355も完成させますよ!








フォレスターだけでなくインプレッサやレガシーやレボーグなどにも年式が合えば対応します。

量産品の価格は





リアブラケットが定価38000円




専用ドラムシューが定価28000円




ローターハブリング2個で定価2800円




ローター5穴加工が2枚が定価2500円




スリット加工が2枚で定価8500円

スリットはストレートかカーブか選択可能




日産純正ローター2枚2万円(値引き無し)

の価格予定ですよ。






取説



まずロータを外し専用ドラムシューに交換してください。




ローターを外した状態で先にブラケットを装着してください、ブラケットと
ナックルを固定するネジはローター側から入れます、バックプレートも少
しカットしてください。

取り付け強化ボルトは40Lが4本付属してます。




赤丸のクリアランスが加工無しで0.5ミリ程の設計にしてます、個体差
で鋳物のバリが僅かに干渉する場合はバリを削ってください。




ハブの錆取りをしてからハブリングを付けてください、錆があるとキツクて入りません。




日産V36ローターを付けてください。




最後にキャリパー取り付け強化ボルトを付けてください、長さ60Lが4本付属します。




ブラケットの下の強化ボルトを入れる時はアーム端のボ
ルトが干渉するのでボルトを抜いてから締めて下さい。