NVCSレーシングVer1
30年も経過した中古NVCSは内部のバネ
がヘタってアイドリングでの押さえが甘くな
り音が出る可能性があるのでバネを強化
品に交換します、バネがヘタっても純正バ
ルブスプリングなら音が出ることはありま
せんが強化バルブスプリングとハイリフト1
1ミリを超えると絶対とは言えませんが音
が出る可能性があります、あと可変角変
更でクランク角で12度にします、それと新
品NVCSなら音が出ることはありません。
内部洗浄し強化スプリング組み込みと、
外観は錆落としでサンドブラスト仕上げ。
注意! 純正を預かって加工代金だけで50000円(バックプレート組み込み含む)です。
ベースになるNVCSはNA用30度かターボ用20度か教えてください。
RB26の過激なハイリフトカムや強化バルブスプリングに対応する為
に、内部の大小スプリングは強化タイプを制作して組み込みます。
注意!
ECR33前期の、このタイプのNVCSは
古すぎてオーバーホール不可です。
NVCSユニット改造日記
バラすことが出来ないので、旋
盤でカシメを削り取りました。
するとバネが圧入されてるので、凄い勢いで中身
が弾けて、顔にヒットしました痛かったです・・・・
全バラして可変の仕組みを分析しました、バネは
SRとは違い大小2種類のバネが入ってました。
このズレたギヤーでバックラッシュを殺し
て音を消してるみたいです、引っ張るとバ
ネが潰れて2枚のギヤーが開きます、こ
れが油圧シリンダーになってネジれなが
ら奥に移動します。
ギヤーにWPC処理して固着対策します。
この可変油圧シリンダーは、殆んど油を
使いません、クラッチマスターシリンダー
と同じでクラッチペダルを踏む時に油を
使い、底打ちすると油は必要としません
、NVCSも同じです!
可変20度を12度に落とす加工です、NC
旋盤で、あるポイントに溝を掘ります。
バネ材から制作したCリングを溝にハメ
込みピストンのストローク小さくします。
12度可変に改造してケースを元に戻せる方法を色々考え
て決まりました、加工の仕方は企業秘密?です○(^o^)○
カシメを再生するのに色々内部を極秘加工してます。
調整範囲を増やすために長穴延長加工もします。
こんな治具を作りました、ストローク量で可変角を
計算します、まず手動で軽く動くかテストです。
動く動画
クリック
ターボ純正NVCSの可変角は20度です、
確認で三角関数使って計算してみました。
スプロケの半径は60.35ミリです、なので
(X÷60.35)tan-1=10度(クランク角20度の半分で10度です)
X÷60.35=10tan
X=0.17632×60.35
X=10.64
20度NVCSの場合はスライド量が計算上は約10.64ミリです
そして純正ターボNVCSをスライドさせると10.5ぐら
いスライドしたので、だいたい合ってますね○(^o^)○
次に改造NVCSの計測です!
ストロークが約6.8ミリでした。
(6.8÷60.35)tan-1=6.428
カム角で6.428度なのでクランク角で倍の12.856度です
変更目標数値が12度だったので、投げ出し加工の割には近いとこ行ってました○(^o^)○
基準が出来たので次回改造する時はストッパーをもう
少し奥に変更して確実に12度ジャストを狙いますよ。
お客さんの
純正を預かって加工代だけで50,000円です(バルタイ調整式バックプレート組み込み済み)
NEO6エンジンNA用30度タイプでも加工可能です。
壊れて固着したNVCSでも復活可能でオーバーホールだと思って改造も
OKです、ただし内部の摩耗が激しいのはオーバーホール不可です。
2016.12.6
14度と24度可変Verを製作してオートセ
レクトさんにてテストして頂きました。
半径60.4で12.85ミリストロークするので
(12.85÷60.4)tan-1=11.965(カム角)
クランク角で約24度です
270度ハイリフトカムで、リセス加工ピストンと強化
スプリングを装着して、24度可変で6200回転切り
変えでバッチリでした!